第一章 旅立ちと出会い
紀元前の世界、かつて大地にはさまざまな種族が共存していた。
中でも精霊と人間は最も間近な存在であり、互いに信頼を寄せて暮らしていた。
しかし、人間が精霊のもつ無限無償の力にたより続けた結果、
大気中の精気である"エーテ"が暴発し、各地で大天災を起こした。
この天災により多くの人間や、その他の種族が命を落とし、
霊体である精霊たちもまた、エーテを失い消滅した。
精霊王は愛する人間の死をなげき、二度とこのようなことが起きないよう、
人間以外の種族長に力を仰ぎ、精霊界を繋ぐ島をレベー二海の上空に持ち上げた。
その空中島を"スカイピア"、それ以外の大地を"ラクタラス"と名付け、
竜族にレベー二界の護り役を頼んだ。